『シンプル・シモン』

 

先週、ユーロスペースで見た。

わかるわかるの連続。無理のないドラマ。映画としても、アスペルガーのことを知らない人が見ても楽しめるものだったと思う。おしゃれでポップで、ささやかに、人と人との交流の素敵さを描いている、と思う。シモンのお兄ちゃんはめっちゃいいやつなんだけど、アスペルガーのことをよく知っているがゆえに、シモンのできることを決めつけているふしがある。シモン自身にもそういうところがある。アスペルガーのことをよく知らない女の子(イェニファー)のほうが、シモンの行動を面白く許容できたりする。知識というものはいい意味でも悪い意味でも先入観というものに変化して、人の行動を縛るのではないかな、と思った。

シモンの勤める公園清掃の会社の社員は、シモン以外も癖がありそうな人がいっぱいだった。自閉症者だけを雇う会社なのかな?福祉国家のスゥェーデンは進んでるなあ。